東吾妻町農家訪問記&手作りの会(2017年2月)

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東吾妻町農家訪問記&手作りの会(2017年2月)

筆者が群馬の東吾妻町の方とご縁をいただいたきっかけは、「クラウドファンディングで、学生さんが主体となって、古民家を再生するプロジェクトが進んでいる」とのお話を、2015年末ころに伝え聞いて、興味を持ったことでした。 何度か現地に足を運ぶうちに、地元で活躍されている方々のご厚意で、色々な農家の方を訪問させて頂けるようになりました。 今回のブログでは、筆者が2017年2月25日に訪問しました、東吾妻町の農家のかたのご紹介と、手作りの会のご紹介をいたします。 ★  ★  ★ 筆者が東吾妻町を定期的に訪問するリピーターになったのはなぜかと考えてみると、それぞれの季節ごとに展開される農村での暮らしの様子、野菜作りの様子を見聞きできる楽しさ、野菜や郷土料理の美味しさ、地域の方々の温かさが魅力だからだと思います。 筆者は事務所がある東京都文京区で、「ご近所で防災を考える集まり」に参加させて頂くようになり、災害への対応をはじめとする問題に対処するうえで、地域とは何か、人のネットワークとは何かということを考えるようになりました。 そうした観点で、お手本になるような素晴らしい方々が、東吾妻町で多く活躍されている様子を見聞きできることも、とても勉強になっています。 ★  ★  ★ 東吾妻町の地域振興センターで、毎月第四土曜日に開催されている「手作りの会」は、地域の各家庭に伝わる、地元の食材を生かした料理や郷土料理、手芸などの「地域の宝」を、有志の女性の方々がお互いに共有する場になっています。 ゆくゆくは、直売所で販売できるような名産品が、この会から生まれていくのかもしれません。 DSCF0314s こちらの写真は、「久美ちゃんおやき」の作り方を皆で共有しているところです。筆者は粉とおかゆをこねるところで苦戦し、ほぼ戦力外で、先輩諸姉から叱咤激励、愛ある「喝!」を頂いていました(汗)・・。中味は、甘味噌入りと、野沢菜入りを作りました。焼きたてをいただいて、本当に美味しかったです! DSCF0309s   2月25日は、手作りの会に参加させて頂いた前後に、お世話になっている青柳さんの車に乗せて頂き、農家の方を5軒、訪問しました。 青柳さんは平成19年以降、町議会議員として多方面に活躍されており、高校の音楽の先生でいらっしゃった方です。 青柳さんから伺うお話はとても幅広く、今回は、東日本大震災のときの取り組みについて、少しお話を伺うことができました。大震災の直後の時期に、雪道仕様の東吾妻町のバスが、被災地の子供たちを乗せるために出動したお話や、被災された方の一時的または長期的な受け入れをはじめとする色々なサポートの状況など、興味深いお話を伺うことができました。   DSCF6883s   ★  ★  ★ 今回はじめにお邪魔したのは、農家の木暮さんのお宅です。 木暮さんの農業は、色々な種類の野菜を作る、多品種生産スタイルです。 玄関を入ったホールのところには、本当に色々な野菜が並んでいます。 その中から、今回は、米粉、切り干し大根、いもがら、黒豆・小豆、たくあん、白菜の漬物、にんじん、里芋、大根、春菊、ふきのとう、アイスプラント(塩味のする野菜)を選びました。 毎回、乾物の料理の仕方を教わったり、試食させていただいて、筆者はとても勉強になっています。 近くの農産物直売所「箱島やすらぎの家」にも、農産物を出品されていらっしゃるそうです。 DSCF0299s   ★  ★  ★ 次にお伺いしたのは、小宮農園の小宮さんのところです。 (以下は、昨年2月に初めてお伺いした際のお話より記載しております。) 小宮さんの農園では、出荷する野菜の種類を絞り込んで、時期ごとの市場価格を見越して、計画的に生産するスタイルをとられています。厳冬期から春にかけタラノメ、4月頃からはアスパラガス、ズッキーニ、こんにゃく芋、パプリカ、ロマネスコを栽培されています。 小宮さんは、こんにゃく芋の栽培が1年単位ではなく、秋に掘り起こして、温かい室内で越冬させ、再度植え、数年かけて栽培を行うということも教えて下さいました。 また、小宮さんは以前、キノコを専門に栽培されていらっしゃった経験が長く、地域の農家の方をはじめ、色々な農家の方と交流がある方です。栽培品目を現在の形に立ち上げるまでの経験談や、農産物販売所のこと、農産物取引の仕組みなど、色々なお話をして下さいました。 売ることと作ることの両面からのアプローチで、戦略的に農園を運営されていること、指導的立場で、ご自身の技術を、惜しみなく共有されている方でもあることが伺えました。 小宮さんおすすめのタラノメの頂き方は、バター煮にしてお酒のつまみにすることだそうです。もちろん天ぷらにしても美味しいです。 小宮農園のホームページはこちらです: http://www.uribounouen.com/ 小宮さんss   ★  ★  ★ 三番目にお邪魔したのは、小宮農園のすぐ近くにある、山崎農園の山崎さんです。 山崎さんは、いちごの指導的農家で、若手の就農者の方に栽培方法を指導されています。お話を伺っていると、やはり美味しい味になるように農産物を栽培するには、初心者がいきなり成功ということは難しいようで、経験を積む必要があるようです。日ごろ私たちが頂いている美味しい野菜や果物は、10年単位の長い年月をかけ、農家の方がそれぞれ経験と工夫を積み重ねた成果だということを実感します。 山崎さんの苺の特徴は、実がとても柔らかくて甘いことです。東京のスーパーで販売されている苺とは、やはり美味しさが違います。 はっちゃんこと山崎さんのお母様の手作り苺ジャム・ブルーベリージャムも、絶品なのですが、ホテル数か所と直売所でしか売っていないそうです。 DSCF9651s DSCF9648s   ★  ★  ★ 四番目にお邪魔したのは、郷原駅近く国道145号線沿いにある、手作り無添加こんにゃくがとても美味しい、折田農園の直売所です。 折田農園直売所の歴史は古く、現代表の折田さんのご両親の代に、草津温泉などでトウモロコシをトラックに積んで移動販売したり、現在の直売所の敷地をユンボでDIYで(!)整地されて、直売所を建設されたという逸話を伺いました。折田さんのお母様は、元祖セールスウーマンで、現在も現役で活躍されていらっしゃいます。 折田農園の「山ふぐの味わい」こんにゃくは柔らかく、刺身こんにゃくにしても、田楽にしても、きんぴら炒めなどにしても、とても美味しいです。首都圏にもリピーターのファンが多く、通信販売でも買うことができます。 http://oritanouen.com/ 筆者も折田農園の、ボリュームのあるこんにゃくをお肉のかわりに頂いていますが、整腸効果とダイエット効果抜群です。 折田さんss   ★  ★  ★ 最後にお邪魔したのは、原農園の原さんです。 原さんはほうれん草専業のベテラン農家の方です。 原さんが語る美味しいほうれん草は、寒い時期に100日かけて育てると、甘いほうれん草になること、また、ほうれん草は根っこ付近が実は最も美味しいので、根っこに近い、ほうれん草の茎が集まって束になっている部分を数センチ切り落としたら、その部分は捨てずに半分に切るなどして、ゆで時間を少し長めにして、いただくのがお薦めとのお話でした。 この日は、事前に原さんにご連絡ができていなかったために、筆者が伺ったときに出荷用のほうれん草がなく、その場でほうれん草の収穫体験をさせていただくことになりました。原さんがほうれん草の根元を鎌で切り取り、外側にある黄ばんだ葉っぱを少し取り除いて、段ボール箱に入れました。 DSCF9647s   ★  ★  ★ かくして、各農園で購入した野菜を青柳さんの車に満載し、ヤマト運輸さんの営業所で、巣鴨のTQCラボへ発送しました。 このうえなく充実した、東吾妻町での1日でした。(中鉢記)